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猶行殘月

自然、旅行、言語など。Vojaĝo, ekskurso, naturo, insekto, ligvo kaj aliaj.

『FLOWERS IN TURKEY トルコの花』

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『FLOWERS IN TURKEY トルコの花』


實はここの管理人はそろそろ中東から歸つてくる頃で、春休みに二度も海外へ行くといふ隨分奢侈なことをやつてをる。
ブログを始めたばかりで閲覽者もをらぬのに、早くも豫約投稿なんて帳尻合はせをしやうとは、我ながら無用の氣遣ひである。
そもそも學生の身分、さう頻繁に海外に行くこともできないだらうに、外國の話ばかり投稿してゐては後々疲弊するのが目に見えてゐる。
既に17囘めの投稿とはいへ、三日坊主に終はらなければいいが。

とまれ、中東の某國への旅が決まつたときに購入したのがこの本。
別にトルコへ行く譯ではないが、近鄰の植物相を知る上ではなかなか重宝する。
簡單にいへば、トルコで見られる花448種を日英羅土獨佛伊の7ヶ國語で紹介した本。
1萬種の植物が生息し、うち3500種が固有だといふトルコにおいて、植物觀察はたいへん樂しいものであるに違ひない。
手輕に調べられる一般向けの文獻があることは、アジアの外れの國において非常な幸運だらう。
花の色ごとに檢索できる COLOUR INDEX も、その道の初心者にあつてはよき道標となる。

ただ何故7ヶ國語で紹介しやうとしたのか、その意圖は酌みかねる。
序言などは對譯があつて便利な場面もあるかもしれないが、7ヶ國語が登場するのは専ら植物名のみである。
日本で出した本なら日本語と學名さへあれば満足で、おまけでトルコ語や英語があつたら十分用をなすと思ふのだが。
言語を増やすにしても、トルコといふ土地柄、ドイツ語やイタリア語よりギリシャ語やアラビア語があつたはうがいい氣もする。
海外の讀者を想定するなら話は別だが、この本が遠くヨーロッパで賣れてゐるとは思ひ難い。
非日本語、非英語文獻に當たる必要のある玄人なら、そもそも一般書では身の丈に合はんだらうし、日本語圏の文獻に拘泥する必要もなからう。
それより、對譯で占めた空間の一部でも、その種の解説に割いてほしかつた。
花期、花冠や花序の形態など最低限の情報は記號で表示してあるが、もう一言二言の解説でもあればいふことはなかつたのだが。

7言語がなんだか活きていないやうな悲哀を祕めてゐるけれど、日本語の出版物にあんまり文句を言つてもね。
英語よりフランス語より、日本語で成書が存在することが凄い。

Kritiko de multlingva libro pri floroj en Turkio.
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旅好きの若造、京都在住。昆蟲、言語、古書などに興味がある。
Vojaĝemulo el Kioto, Japanio. Ŝatata temo: insektoj, lingvoj, brokantaj libroj ktp.

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